大相撲の夏巡業が23日、東京・お台場で行われ、巡業では初めて4横綱が揃い踏みした。右足のケガで名古屋場所を途中休場した鶴竜(32=井筒)はこの日から合流。稽古や取組には入らず、土俵入りだけ行った。鶴竜は「(右足は)もう大丈夫だけど、まだかばう感じはある。状況を見ながら稽古していきたい」と本格的な稽古再開には慎重な姿勢。それでも、久しぶりにファンの声援を受けて「やっぱり僕の居場所はここだなと思った」と明るい笑顔を見せた。

 直近4場所のうち3場所で途中休場していることから、師匠の井筒親方(56=元関脇逆鉾)は次に出場する場所で進退を懸けることを明言。崖っ縁の横綱は「これで終わっちゃいけない。今できることを精一杯やる。ここで耐えて必ず、復帰する気持ちでやっている」と復活へ向けて意気込んだ。

 左ヒザの治療のため巡業を途中離脱していた白鵬(32=宮城野)もこの日から復帰。「(4横綱で)揃って写真を撮りましたけど、気持ちいいね」と刺激を受けた様子だった。