鶴田横審委員長“最後の願い”は日本人V

2013年01月09日 16時00分

“角界のご意見番”が新年早々から苦言を呈した。横綱審議委員会の稽古総見が7日、両国国技館で行われた。鶴田卓彦委員長(85=元日本経済新聞社社長)は初場所(13日初日、両国国技館)について「千秋楽が横綱決戦になれば盛り上がるんじゃないか」と話す一方で、複雑な胸中をのぞかせる。

 

「やはり『国技』と言うからには日本人の力士が優勝しないと。それをファンも待ちわびている」と和製力士が伸び悩む現状を嘆く。昨年1月7日、国技館の優勝額の入れ替えで32枚の額から日本出身力士が消滅。それから丸1年が経過したが、大関稀勢の里(26=鳴戸)をはじめいまだに賜杯を手にした力士はいない。

 

 鶴田委員長は「これは力士だけの責任じゃないよ。師匠がしっかり指導しないからこうなる。たるんでいるんだ。もっと言えば、協会全体の問題。強い危機感を持ってやってもらわなければ」と指摘。力士の育成を各部屋ごとに“丸投げ”している現状では、これまでと何も変わらない。

 

 和製力士の実力の底上げは、親方衆の指導のあり方を含めて相撲協会全体で取り組むべき問題というわけだ。これまで角界に向けて数々の提言をしてきた鶴田委員長は初場所で任期が満了する。日の丸力士の賜杯奪回を最後に見届けられるのか…。