22日、東京・足立区の境川部屋に現れたこの外国人、実はすごい選手なんです。米プロフットボールNFLのペイトリオッツを昨季優勝に導き、史上最多4度目のスーパーボウルMVPに輝いたQBトム・ブレイディ(39)。年俸約32億円、将来の殿堂入りも確実な米スポーツ界屈指のスーパースターだが、YOUは何しに相撲部屋へ?

 イベント参加などで来日中のブレイディは「SUMO」に興味があり、この日の稽古見学が実現。境川親方(54=元小結両国)には立ち合いの極意や稽古の内容などを次々に質問した。親方の勧めで土俵にも下り、上半身裸になって大関豪栄道(31)の胸を借りてぶつかり稽古にも挑戦。大関の腰の重さに苦しそうな声を上げる場面もあったが、最後は何とか押し切って笑顔を見せた。

 ブレイディは「シンプルでありながら難易度が高いのが分かった。稽古はとてもハードだった。心と体が揃う必要がある」。ポジション的に普段の試合では激しいタックルを受けることには慣れっこだが「SUMOレスラー」のパワーには脱帽の様子だった。