大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付が1日、別表の通り発表された。春場所を劇的な逆転Vで制した横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が東の正位となり、和製力士では2001年名古屋場所の貴乃花以来となる番付最高位に就いた。今場所は双葉山以来80年ぶりとなる初優勝からの3連覇がかかる。

 さらに、弟弟子の関脇高安(27)の大関取りにも注目だ。大関昇進の目安は三役(関脇・小結)の地位で3場所合計33勝以上。直近2場所の成績は11勝→12勝の計23勝で、今場所10勝以上なら数字上の“ノルマ”はクリアできる。過去6場所中4場所で10勝以上をマークしているだけに、大関昇進の可能性は高い。

 春巡業の全日程が終了した30日、高安は「気持ちを引き締めて、初日までにしっかり体力づくりをしていかなきゃいけない。夏場所は優勝を目指してやりたい」と意気込んだ。