元大関琴欧洲の鳴戸親方(34)が1日、東京・墨田区の鳴戸部屋で部屋開きを行った。佐渡ヶ嶽親方(48=元関脇琴ノ若)や関脇琴奨菊(33)ら約100人の関係者が訪れて新たな門出を祝福。土俵祭を行った後、3人の弟子が四股やぶつかり稽古などで汗を流した。

 佐渡ヶ嶽部屋から独立して部屋持ちの師匠となった鳴戸親方は「うれしいです。引退して断髪式が終わった後、自分なりの指導の仕方があると思ってチャレンジしたいと思った。私は(横綱に)一つ届かなかった。私を超える力士を育てたい」と抱負を語った。

 5月に新弟子検査を受けるベンチスラフ・カツァロフ(20)は師匠と同じブルガリア出身。同国でレスリングのジュニア王者になった経験もある有望株は「私の夢は横綱。ヨーロッパ(の出身者)に横綱はいない」と意気込んだ。