【大相撲春場所】快進撃の高安 全勝優勝ならイッキの大関昇進も

2017年03月22日 14時56分

高安(左)は破竹の10連勝

 まさかの「即昇進」が見えてきた? 大相撲春場所10日目(21日、大阪府立体育会館)、関脇高安(27=田子ノ浦)が幕内貴ノ岩(27=貴乃花)をはたき込みで下して10連勝。兄弟子で新横綱の稀勢の里(30)とともに全勝を守り「当たる前に(相手が)横に動くのが見えた。しっかり対応できた」と胸を張った。

 初場所は小結の地位で11勝。今場所も10勝以上を確定させて、大関挑戦の権利を手に入れた。

 大関昇進の目安は三役(関脇・小結)の地位で3場所合計33勝以上。一方で負け越せば振り出しに戻るのが原則だ。昨年の九州場所は関脇で7勝8敗と負け越したため、通常であれば大関挑戦は次の夏場所となる。

 ところが、優勝を果たした場合には、今場所後に大関に昇進する可能性が急浮上。審判部長の二所ノ関親方(60=元大関若嶋津)が「それは私も考えているところ。力はついてきている」と含みを持たせた。

 年6場所制以降で大関昇進の3場所前に負け越しているのは過去に2例しかなく、当時は大関が1人しかいないという番付編成上の事情もあった。最近では一昨年に照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)が三役2場所(13勝=準優勝↓12勝=優勝)で大関に昇進した例があるが、3場所前は前頭2枚目で勝ち越している。

 今場所後か来場所後かは別にして、審判部が“超異例”の即昇進を検討しだすほど、高安に大関級の実力が備わってきたということ。現時点では審判部内でも意見が割れているものの、全勝優勝などの圧倒的な成績を残せば、即大関昇進も現実味を帯びてくる。

 初場所で兄弟子が初優勝と横綱昇進を達成したのに続き、今度は弟弟子が初V&大関取りを果たすのか。