琴奨菊 大関復帰へあと5勝「調整法変更」吉と出るか

2017年03月19日 12時00分

5勝目を挙げた琴奨菊

 大相撲春場所7日目(18日、大阪府立体育会館)、関脇琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)が幕内松鳳山(33=二所ノ関)を寄り切って5勝目。取組後は「しっかり集中していい相撲が取れた」と納得の様子だった。

 

 カド番で迎えた1月の初場所は5勝10敗の大敗。大関在位32場所(歴代10位タイ)で関脇へ陥落した。昨年の1月場所で初優勝してからわずか1年。絶頂から、谷底に転落した。今場所で10勝すれば大関に復帰できる救済措置があるが、現行制度で大関に再昇進したのは三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2回)の4人だけ。ここまで2横綱を撃破したものの、関脇以下に2敗。残り8日間で5勝は決して簡単ではない。

 

 今場所は、これまでの調整方法を見直した。器具などを使った体幹トレーニングに重点を置いていたが、今回は稽古の番数をこなして原点に回帰。二所ノ関一門の連合稽古のほか、出稽古で新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦)に胸を借りた。「今までは(ケガを恐れて稽古を)セーブして、そこで失敗した部分がある。力士としてやるべきことは相撲。壊れてもいいからやるだけ」。場所直前には兵庫・西宮神社で必勝を祈願。覚悟を固めて本番に臨んでいる。ここから大関復帰を果たすのか、それとも「元大関」で終わるのか。負けられない戦いは、まだまだ続く。