大相撲春場所5日目(16日、大阪府立体育会館)、新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦)は、前日に白鵬から金星を奪った幕内勢(30=伊勢ノ海)を落ち着いて寄り切り、勝ちっぱなしの5連勝。注目が集まる場所で序盤戦を無傷で乗り切った。

 この日の白星は幕内通算683勝目。高見山に並ぶ歴代9位タイに浮上した。取組後は「いいんじゃないですか。一日一日ですから。また明日、集中してやっていく。変わらずやるだけ」と口元を引き締めた。八角理事長は「落ち着いて取っているのでは。自分の形があるから迷いがない」と序盤戦を評した。