若手との稽古をスルー 自分の調整優先する稀勢の里に二所ノ関親方が物言い

2017年03月03日 16時30分

新しい化粧まわしが披露され、気を引き締めた稀勢の里だったが…

 大相撲春場所(12日初日、大阪府立体育会館)に新横綱として臨む稀勢の里(30=田子ノ浦)が2日、大阪市内で開かれた部屋の激励会に出席。後援会から贈呈された横綱土俵入りで使う三つ揃いの化粧まわしと太刀がお披露目された。赤富士や鶴などが描かれたまわしを前に稀勢の里は「また皆さんにいい報告ができるように頑張ります」と奮起を誓った。

 

 この日の朝には、大阪市内で二所ノ関一門の連合稽古に参加。幕内嘉風(34=尾車)と相撲を13番取って全勝と貫禄を見せた。稀勢の里は「今日でだいぶ仕上がった」と納得の表情を浮かべる一方で、稽古後には親方衆から“物言い”がつく一幕も。一門の重鎮の二所ノ関親方(60=元大関若嶋津)は「同じ相手だけじゃなく、いろんな人とやってくれればいいんだけど。そのための連合稽古。稽古相手はたくさんいる」と注文をつけた。

 

 この日は幕内輝(かがやき=22、高田川)ら若い関取も稽古相手に名乗り出たものの、横綱は“顔じゃない”とばかりにスルー。かねて稽古相手として好む嘉風としか相撲を取らなかった。稀勢の里は横綱となってから「若い力士を引っ張り上げないといけない立場」と話していたが、今回は自らの調整を優先させた格好。一門を引っ張る横綱として、周囲からは今まで以上に重い責任と役割が求められている。