大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新番付が26日、発表された。大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は今年の年間最多勝(69勝)となりながら優勝は未経験。次こそは、の期待がかかる。11月の九州場所は12勝で“準優勝”。ただ、優勝した横綱鶴竜(31=井筒)とは2差開いたことなどから、横綱審議委員会は綱取りには否定的な見方を示した。

 一方で、審判部長の二所ノ関親方(59=元大関若嶋津)は「全勝とかであれば」と、初場所での好成績の優勝を条件に横綱昇進に含みを持たせている。2014年の春場所では、全く話題に上っていなかった鶴竜の綱取りが終盤になって急浮上。初優勝を経て横綱に昇進した例もある。稀勢の里も全勝や14勝で優勝すれば綱取りが議論になりそうだが…。今回はどうなるか。