稀勢の里 綱取り横審が事実上の“ダメ出し”

2016年11月29日 16時30分

 大相撲の横綱審議委員会が28日に東京・両国国技館で開かれ、次の初場所(1月8日初日、両国国技館)での大関稀勢の里(30=田子ノ浦)の綱取りには否定的な見解を示した。

 

 九州場所で綱取りに挑んだ大関豪栄道(30=境川)は9勝に終わり昇進はならず。その一方で、稀勢の里は3横綱を倒して12勝と強烈なインパクトは残した。ただ、守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「今場所の稀勢の里は優勝争いに全く絡んでいない。星だけ見ると準優勝(優勝次点)だが、来場所で優勝してもどうか。もろ手を挙げて賛成というわけにはいかない」と語った。

 

 14勝で優勝した横綱鶴竜(31=井筒)とは星の差が2つあり、最後までリードを許す展開。負けた3人はいずれも平幕という点も印象を悪くしている。

 

 守屋委員長は「強いときは本当に強いが、何で平幕3人に負けるのか。理解に苦しむ不思議な大関。もっとメンタルを強くしないと本当に強いお相撲さんにはなれない」と苦言を呈した。もっとも、審判部長の二所ノ関親方(59=元大関若嶋津)は「全勝とかだったら」とハイレベルな成績での優勝を条件に横綱昇進に含みを残している。

 

 今年は通算69勝を挙げて初の年間最多勝をマーク。綱取りの条件は「2場所連続優勝、または準ずる成績」で勝利数の規定はないが、初場所の成績次第では横綱昇進の“補強材料”となる可能性もある。とはいえ、これまでの稀勢の里の最高成績は13勝。あまりに高すぎるハードルだ。