【大相撲九州場所】稀勢の里 残り4日間全勝か「いつもの」で終わるのか

2016年11月24日 14時00分

稀勢の里(上)は全勝の鶴竜に土をつけて意地を見せた

 大相撲九州場所11日目(23日、福岡国際センター)、大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が横綱鶴竜(31=井筒)を小手投げで破って2敗を死守。全勝の相手を引きずり降ろし、優勝争いのトップと1差に迫った。取組後は「自分の相撲が取れました。明日また集中してやる。力を出し切ってやるだけ」と言って表情を引き締めた。

 

 今年は夏場所から3場所連続で綱取りに挑戦したが、いずれもV逸で白紙に戻された。今場所は大関豪栄道(30=境川)の綱取りに注目が集まるなか、稀勢の里は“無印”同然の扱い。ただ、前日10日目には横綱白鵬(31=宮城野)を撃破したように、地力の強さは大関陣の中でも随一。ここまで年間勝利数でトップ(66勝)に立っていることからも、コンスタントに勝つ安定感もある。

 

 本来であれば、優勝争いの先頭に立っていてもおかしくはないが、現実にはまだ1差で追いかける立場。ここまで格下の平幕相手に2敗を喫したことが大きく響いている。審判部副部長の友綱親方(64=元関脇魁輝)は「稀勢の里は走り始めたら強い。ただ、ゲートを出るまでが…」と競馬に例えて表現。今回も賜杯に届かなければ「いつもの稀勢の里」という評価で終わってしまう。

 

 逆転優勝を果たすためには、残り4日間の全勝が必須。一年の納めの場所で、和製横綱候補は意地を見せられるのか。