【大相撲九州場所】遠藤 新三役への厳しい道

2016年11月15日 11時25分

照ノ富士を寄り切った遠藤(手前)

 大相撲九州場所2日目(14日、福岡国際センター)、幕内遠藤(26=追手風)が大関照ノ富士(24=伊勢ヶ浜)を寄り切って初日を出した。大関戦の勝利は昨年初場所に琴奨菊(32=佐渡ヶ嶽)を撃破して以来で、約1年10か月ぶり。取組後は「休まずに攻められたのが良かった。うれしいですね。自信になる? そうしていきたい」と明るい表情で振り返った。

 昨年は左ヒザなどの故障に悩まされ、一時は十両にまで陥落した。遠藤は現在の状態について「いい日が増えてきた。部屋でも稽古ができているし、少しずつ良くなってきている」と回復の手応えを口にしている。今場所の番付は東前頭3枚目。過去に経験した幕内上位では、いずれも上位陣の厚い壁にはね返された。ケガから回復した今場所で勝ち越せば、初の新三役も見えてくる。

 ただ、現実は甘くはない。日本相撲協会の八角理事長(53=元横綱北勝海)は関脇高安(26=田子ノ浦)に完敗した初日の取組について「相撲のうまさだけでは、馬力で圧倒されると対応できない。前に出る圧力をつけないと話にならない」と指摘。この日の相手の照ノ富士も左ヒザなどに故障を抱えており、万全な状態とは言いがたい。

 待望の新三役昇進の行方は、今後の上位力士との対戦の内容次第だ。鳴り物入りで角界入りした人気者も、いまや26歳。上位陣の壁を突き破れるかどうかの試金石となる場所になりそうだ。