【九州場所】稀勢の里に「ノーマーク」の強み

2016年11月05日 16時30分

順調な仕上がりを見せる稀勢の里からは笑みがこぼれる

 大相撲九州場所(13日初日、福岡国際センター)を前に大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が4日、福岡・春日市の尾車部屋宿舎で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加した。申し合いでは大関琴奨菊(32=佐渡ヶ嶽)、幕内嘉風(34=尾車)を相手に17勝4敗。稽古後は「いい感覚でノビノビできた。いい状態で仕上がっている」と納得の表情を浮かべた。

 

 3場所連続で綱取りに挑んだ秋場所は10勝どまり。横綱への挑戦は振り出しに戻った。ただ、今年はここまで57勝で横綱日馬富士(32=伊勢ヶ浜)の56勝を上回る最多白星。“横綱級”の安定感があるだけに、今回も優勝争いに加わるだけの地力はある。一門の重鎮の尾車親方(59=元大関琴風)も「今場所は“ノーマーク”だから強いのでは」と期待する。

 

 大関豪栄道(30=境川)の綱取りに注目が集まる一方で、稀勢の里は重圧とは無縁。精神的にもプラスに働く可能性がある。4人の大関陣の中で優勝経験がないのは稀勢の里だけ。今度こそ“無冠の大関”から抜け出すことができるか。