9月の大相撲秋場所で初優勝した大関豪栄道(30=境川)が12日、さいたま市内で祝賀パレードを行った。JR西大宮駅前から母校の埼玉栄高校まで約500メートルをオープンカーでパレード。沿道には地元住民ら約4000人が集まった。その後は同校の体育館で生徒ら3300人を前に「この優勝は高校時代の3年間があるから達成できたと思います」とあいさつした。

“第2の故郷”に凱旋を果たした豪栄道は「(埼玉栄高に)入学したときには、まさかパレードをするとは思っていなかった。不思議な感じがした」と感慨深げ。「盛大にやっていただいて感謝しています。今の僕があるのも、埼玉で過ごした3年間があるから。感謝の気持ちでいっぱい。これを励みにしてやりたい」と決意を新たにした。

 初の綱取りに挑戦する九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)に向けては「あまり周りの声を気にせずにマイペースでいきます」と平常心で臨む構え。16日には生まれ故郷の大阪・寝屋川市でも優勝パレードが予定されており、まだまだ祝賀ムードが続きそうだ。