横審委員長「日馬の昇進早すぎた」

2012年11月30日 16時00分

 こんなはずじゃなかった…。横綱審議委員会が26日、両国国技館で開かれ、九州場所で9勝6敗に終わった横綱日馬富士(28=伊勢ヶ浜)に対する厳しい意見が相次いだ。鶴田卓彦委員長(85=元日本経済新聞社社長)は「横綱なら悪くても11勝4敗。綱を締める資格はない。2場所連続で1桁勝利? 何か考える」と話し、初場所も10勝未満なら内規で定める「激励」「注意」「引退勧告」などの措置を取る可能性も出てきた。

 

 一方で、鶴田委員長は「2場所無敗で優勝した者を横綱に上げないわけにはいかんなと思った。横綱になる2場所はよかったけど、その前(夏場所8勝)も悪かったんだよな…。今回の成績を振り返ってみると(横綱昇進が)早過ぎたという気持ちもある。横綱に推薦したほうの責任かもしれない」と本音もチラリ。

 

 横審の内規では「2場所連続優勝」または「準ずる好成績」で横綱に推薦すると定められている。この基準では絶対的な強さがなくても、一時的に好調を維持しただけで横綱になれてしまう。この制度の“欠陥”が過去にも悲劇を生んできた。大乃国は新横綱場所で8勝どまりで、その後の優勝は1度だけ。若乃花(3代目)にいたっては横綱で1度も優勝できず、昇進後2年足らずで引退した。

 

 鶴田委員長は「これからは、もう少し慎重に」と話すにとどめたが…。日馬富士が同じ道をたどれば、制度自体を見直す必要がありそうだ。


6敗の日馬富士に「早期引退説」
不人気場所の救世主は誰?
日馬富士の不安はあのお騒がせ男