横綱日馬富士(32=伊勢ヶ浜)らが3日、急死した九重親方(享年61=元横綱千代の富士)の弔問のために東京・墨田区の部屋を訪れた。昨年5月には九重親方の還暦土俵入りで露払いを務めた日馬富士は「(遺体と対面して)現実なんだなと思いました。僕たちはやるべきことをやって、相撲道で頑張ります」と悼んだ。また、武蔵川親方(45=元横綱武蔵丸)は「大先輩だけど、そういうことを感じさせなくて向こうから話しかけてくれた。まだ若いのに」と別れを惜しんだ。

 この日は部屋の関取衆が巡業先の東京・立川へ向けて出発。部屋頭の幕内千代鳳(23)は「寂しい。(遺体は)今にも起き上がってきそうだった。『頑張ってこい』と言われている気がする。もう一回、三役になって“親孝行”がしたい」と気丈に話した。