大相撲名古屋場所11日目(20日、愛知県体育館)、稀勢の里が幕内勢(29=伊勢ノ海)を寄り切って白鵬、日馬富士らと並び2敗をキープ。残り4日間へ「特別なことはできない。しっかりやります」と気持ちを引き締めた。ただ、平幕に2敗したことで角界内の評価は急落。審判部長の二所ノ関親方(59=元大関若嶋津)は「(平幕相手の取りこぼしは)痛い。先場所と先々場所はなかった。13勝はしないと。横綱に勝てなきゃ、横綱になれない」と注文をつけた。場所前は優勝さえすれば綱取りにゴーサインを出すことを明言していたが、一気にトーンダウン。評価を覆すには、残りを全勝するしかなくなった。