【大相撲】白鵬まさかの2敗目 モンゴル凱旋へ大誤算

2016年07月19日 09時00分

2敗に後退した白鵬

 大相撲名古屋場所9日目(18日、愛知県体育館)、V本命の横綱白鵬(31=宮城野)が、幕内勢(29=伊勢ノ海)に、はたき込みで敗れる波乱。5日目に続く金星配給で2敗に後退し、1敗の大関稀勢の里(30=田子ノ浦)を追いかける予想外の展開になった。さらに、取組中に右足の親指付近を痛めるアクシデントにも見舞われた。

 取組後の白鵬は「親指が入ったね。帰って診てもらいます。まあ、負けは負けですから」。淡々とした口ぶりで平静を装っていたものの内心は、いかばかりか。この日の黒星でV38が危うくなったのと同時に、今場所最大の目標に掲げていた史上3人目の通算1000勝を達成するためには、残り6日間で全部勝つしかなくなった。

 その両方が未達成なら“凱旋”の思惑にも大きな狂いが生じる。白鵬は千秋楽(24日)の翌日、モンゴルに帰国する予定。親族が経営する自動車整備工場が完成し、その祝賀パーティーに出席することになっている。白鵬は招待客に配る記念品の置き時計を自ら発注するなど、祝賀会の成功のために並々ならぬ意欲を見せていた。一族全体のメンツに関わるだけに、力が入るのも当然だ。

 最大の“手土産”になるはずだった2つの目標を達成できず、手ぶらで帰国することになったら…。横綱の面目は丸潰れになることは言うまでもない。10日目以降に出場を続けたとしても、故障を抱えた身で本来の力を発揮できるのか。最強横綱が厳しい立場に追い込まれた。