大相撲名古屋場所6日目(15日、愛知県体育館)、V38を目指す横綱白鵬(31=宮城野)が小結琴勇輝(25=佐渡ヶ嶽)を突き落としで退け1敗を守った。「(前日に土がつき)引き締めていかなきゃという思いがありました。(琴勇輝は)思ったより来なかったね。言葉(で言う)ほど行動がない。巡業でかわいがってあげないと。稀勢の里の相撲? 硬くなってるんじゃないの」と言いたい放題だった。

  今場所終了後にはモンゴルへ帰国し、母国で開催されるアマチュア相撲の「第21回世界相撲選手権大会」に出席する。自らが大会運営にかかわっているため、力の入れようもハンパではない。白鵬は優勝者に贈呈するための記念品に額縁入りの手形を準備。ほかにも、出場選手や関係者へ向けた記念品として白鵬が地球を両手で持つイラストが描かれたペナント約400枚を贈るという。

  この日の白星で角界史上3人目となる通算1000勝まであと8勝。全勝力士がいなくなったため、優勝争いでもトップに再浮上した。2つの“勲章”を引っ提げて凱旋帰国を狙う最強横綱。このまま抜け出しそうな気配が漂ってきた。