照ノ富士が休場 親方衆から「1場所休んででも回復を優先させるべきだった」の声

2016年01月15日 11時04分

照ノ富士は右肩の激痛に顔をゆがめながら引き揚げた

 大相撲初場所5日目(14日、東京・両国国技館)、大関照ノ富士(24=伊勢ヶ浜)が幕内旭秀鵬(27=友綱)に寄り切られて2敗目。6日目(15日)から休場することになった。

 勝負が決した直後には顔をゆがめ、支度部屋に戻ると右肩をアイシング。付け人が「取材は勘弁してください」と報道陣の質問をさえぎり、事態の深刻さをうかがわせていた。

 昨年5月の夏場所で初優勝を果たし、大関に昇進。飛ぶ鳥を落とす勢いで、角界内でも横綱昇進は時間の問題と見られていたほどだ。ところが、秋場所終盤に右ヒザを負傷してから状況が暗転。九州場所では9勝どまりと苦戦した。その九州では「動きにくいから着けたくない」と使用を見送っていたヒザ用の装具を今場所は使うなど、完治からは程遠かった。

 親方衆の一人は「(負傷後に)1場所休んででも回復を優先させるべきだった。横綱を目指すなら、そのほうが近道になったはず」と指摘する。あくまで出場の可否は本人が決めることとはいえ、周囲から疑問符がつくほど負傷の前後での勢いの差は明白だ。師匠の伊勢ヶ浜親方(55=元横綱旭富士)は「(相撲内容は)良くない。攻めていかないもんね。ケガで苦しんでいる? そういう時期もある」と話した。

 このままだと3月の春場所は初のカド番となることが濃厚。横綱候補の最右翼が、大きな試練に直面した。