連勝スタート豪栄道 北の湖前理事長の“最後の褒め言葉”に奮起

2016年01月12日 16時00分

豪栄道は北の湖前理事長の期待に応えられるか

 大相撲初場所2日目(11日、東京・両国国技館)、大関・豪栄道(29=境川)が連勝スタートを決めた。豪栄道にとっても今場所は特別な意味を持つ。日本相撲協会の北の湖前理事長(元横綱)が昨年11月の九州場所中に急死し、12月には協会葬が行われた。同じ出羽海一門の先輩にあたる大横綱は、豪栄道の行く末を誰よりも案じていた。

 

 亡くなる直前の九州場所中も、豪栄道が勝った相撲でさえ「立ち合いの鋭さがない」「自分の相撲で勝つという形がない」などと酷評。それも“身内”の弟子に対する期待が大きいがゆえの厳しさだった。ただ、10日目に横綱鶴竜(30=井筒)を完璧な相撲で寄り切ると「こういう相撲が取れるのなら、今まで何でやらないのか」と手放しで絶賛。それが生前に残した最後の「褒め言葉」だった。

 

 豪栄道は「(自分に対して)そういう期待をされているというのを聞いていたので、これから応えられるように頑張りたい」と決意を新たにして今場所に臨んでいる。大関昇進後は2桁勝利は一度もなく、低迷が続いているが、この日は幕内逸ノ城(22=湊)を一気に押し出す快勝で連勝発進を決めた。天国の前理事長に吉報を届けられるか。