大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)で初優勝を目指す大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が4日、千葉・松戸の二所ノ関部屋で一門の連合稽古に参加した。新関脇嘉風(33=尾車)と大関琴奨菊(31=佐渡ヶ嶽)を相手に16勝4敗。「それなりにできたし、まあまあじゃないですか。しっかり稽古をして体をつくっていきたい」と手ごたえを口にした。

 稀勢の里ら日本出身力士にとって、今場所は一つの“節目”にあたる。和製力士の幕内優勝は2006年初場所の大関栃東(現玉ノ井親方)が最後。今場所もV逸なら丸10年もの間、賜杯から遠ざかることになる。横綱審議委員会の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)も「国技の大相撲ですから。日本の力士が優勝して横綱になってくれることをファンも期待している」と話しているが…。

 稀勢の里は「(日本勢の優勝は)常々言われますけど、しっかり納得できるような成績を残せるようにしたい」。今度こそ“暗黒時代”にピリオドを打てるのか。