横綱白鵬(30=宮城野)が27日、福岡県庁と同市役所を表敬訪問した。9月の秋場所は左ヒザを負傷して横綱としては初の休場。秋巡業の後半から復帰したものの、まだ本格的な稽古は再開していない。この日も所用のため朝稽古は行わなかった。

「九州は縁起がいいですから(過去8年で7度優勝)。“今年も”というのはある。出たい気持ち? もちろん。休んでいる場合じゃないので」と2場所ぶりの復帰に意欲を見せる一方で、出場については「関取衆と組まないとまだ分からない。そこから判断したい」と明言を避けた。今後は福岡・篠栗町の部屋で調整。本番1週間前から出稽古を行い、関取衆と胸を合わせたうえで出場の可否を最終的に判断する。白鵬は「出る限りは千秋楽まで引っ張って笑顔で終わりたい。それが横綱の責任。(場所に)来てくれる皆さんも、それを望んでいる」。最後まで慎重な口ぶりだった。