角界の対応に〝物言い〟がついた。日本相撲協会は27日、大相撲秋場所(9月11日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開いた。先の名古屋場所はコロナ関連による途中休場が続出。休場力士は全体の約3割にあたる174人に上った。

 この日の会議後、伊勢ヶ浜審判部長(元横綱旭富士)が報道陣の電話取材に応じ、コロナ関連で途中休場した力士の扱いについて言及。休場前に勝ち越しや負け越しを決めていた場合を除き、番付据え置きなどの〝救済措置〟を適用することを示唆した。大関カド番の御嶽海(出羽海)は6日目までに2勝4敗で黒星先行。所属部屋にコロナ陽性者が出た影響で7日目から途中休場となったが、来場所は大関(カド番)に残留する見通しだ。

 この日の番付編成会議に先立ち、元関脇貴闘力の鎌苅忠茂氏(54)は自身のユーチューブチャンネル「貴闘力部屋」に新動画を投稿。「番付編成会議はどうなるんだ」と関心を示した上で「場所前にあらかじめルール付けをしておかないと。〝(休場者が)増えたからどうしよう〟とか言って場所後に決めるんじゃなくて、場所前に決めておかなきゃ。全然、ダメだよね」「御嶽海は落とさないとは思うけど、落とさなかったら落とさなかったで文句が出る」と相撲協会の〝事後対応〟に苦言を呈していた。