3連勝の鶴竜“死の巡業”を心待ち

2015年07月15日 16時00分

鶴竜(右)は高安を押し出して3連勝

 大相撲名古屋場所3日目(14日、愛知県体育館)、3場所ぶりに復帰した横綱鶴竜(29=井筒)が幕内高安(25=田子ノ浦)を押し出して快勝。初日から3連勝と好スタートを切り「しっかり体が動いている」と納得の表情を浮かべた。

 

 左肩の故障で春場所から2場所連続で全休。休場中はテレビで大相撲中継を見ながら「自分は何をやってるんだろう…」。悶々とする日々が続いた。それだけに、今場所は相撲が取れることの喜びを改めて実感。「久しぶりに本場所で相撲を取れる喜びを感じながらやりたい。(相撲を)楽しめている実感がある」と声を弾ませた。一方で、本人はまだ100%の状態には戻り切っていないことを認める。鶴竜は「“まだ”と言えば、まだですね。そこらへんは徐々にやっていきたい」と素直に打ち明けた。

 

 実際、関取衆を相手にした本格的な稽古を再開したのは場所直前になってから。角界屈指の稽古好きで知られる横綱だけに「もっと稽古がしたい」と“禁断症状”を口にしていたほどだ。

 

 その気概は、場所後の8月の夏巡業へ向けた意気込みにも見てとれる。岐阜を皮切りに北陸→東北→北関東→東北→札幌と続く長丁場。相撲人気の回復も相まって、真夏の1か月間の巡業は合計17都市(開催20日間、帰京後の東京開催を含む)にも及ぶ。

 

 過密スケジュールに関取衆の多くは「日程がエグイ」「体が持たない」と今から戦々恐々としているほどだ。その“死の巡業”を心待ちにしているのが他ならぬ鶴竜。「確かに日程的には大変ですよね。でも、自分としては夏の巡業はすごく楽しみにしているんですよ。だって、いろんな相手と稽古ができるじゃないですか」と言い切った。どこまでも前向きな横綱が今後の優勝争いのカギを握る存在になりそうだ。