偉大な叔父から〝喝!〟だ。大相撲夏場所10日目(17日、東京・両国国技館)、小結豊昇龍(22=立浪)が横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)に一方的に寄り倒されて4敗目(6勝)。取組後は取材対応せずに引き揚げた。5度目の横綱挑戦もはね返され、優勝争いから大きく後退。それでも気持ちを切らすわけにはいかない。叔父の元横綱朝青龍(41)が常に動向に目を光らせているからだ。

 元朝青龍は、ことあるごとにツイッターを通じて叱咤激励。この日の取組後も「横綱に勝つために稽古するんだ!」とゲキが飛んだ。SNSだけではない。豊昇龍は叔父から6日目(13日)に「自分を信じていきなさい」と直接助言を受けたことを明かしている。はた目には〝お節介〟にも見えるが、プラスに働いている側面もあるようだ。

 豊昇龍を入門時から知る関係者は「師匠の立浪親方(元小結旭豊)は、あまり弟子に口うるさく言うタイプではない。豊昇龍は以前に師匠の目を盗んで、稽古をサボることもあったそうだ。叔父さんの存在が、ちょうどいい〝重し〟になっている」と指摘した。今でも怖い存在の叔父を納得させるためにも、勝ち越しておきたいところだ。