復調気配だ。大相撲夏場所3日目(10日、東京・両国国技館)、横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)は幕内霧馬山(26=陸奥)を下し、2連勝。食い下がる相手を冷静に切り返して土俵上に転がした。取組後は「しっかりとできたんじゃないでしょうか。よかったと思います」とうなずいた。

 休場明けの今場所は黒星発進で不安を残したが、体の状態は問題なさそうで「できることはやれているんじゃないですかね。始まったばかりですし、残り気合入れてやっていきたいと思います」と気を引き締める。

 4日目(11日目)は3大関を破った幕内琴ノ若(佐渡ヶ嶽)戦が組まれた。「自分の相撲に集中していたし、特にそういうこと(大関に3連勝)は考えていない」と横綱。「落ち着いていきたいと思います」と冷静に語った。