大相撲名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)を前に、関脇逸ノ城(22=湊)が2日、愛知・大府市の芝田山部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加した。申し合いでは9番取って3勝6敗。番数も相撲も物足りない内容で、平幕に押し込まれて簡単に土俵を割る場面もあった。

 その後のぶつかり稽古では大関稀勢の里(29=田子ノ浦)に胸を借りたが、土俵に数回転がされただけで息が切れて動けなくなった。あまりのスローな動きで稀勢の里に「早く立てよ!!」とキレられ、親方衆からは「何のためにやってんだ!」と怒声が飛ぶ始末。“かわいがり”は10分以上も続き、逸ノ城は全身砂まみれになった。

 稽古後には「体が重たいです」。体重は自己最重量208キロと課題の減量は進まない。出稽古に来ていた横綱鶴竜(29=井筒)が「ちょっと太りすぎ。自分で自分(の体)を壊しちゃう」と心配したほどだ。それでも怪物は「これからやっていけば変わると思う」「2桁勝ちたい」と強気な言葉を口にしていたが…。本当に大丈夫なのか。