貴ノ浪さんと最後の別れ 貴親方「遺志引き継ぐ」

2015年06月23日 16時00分

出棺の際に手を合わせる貴乃花親方。右は大砂嵐

 貴乃花親方(42=元横綱)が亡き“盟友”へ最後の別れを告げた。20日に43歳で死去した元大関貴ノ浪の音羽山親方(本名・浪岡貞博)の告別式が22日、名古屋市内の斎場で営まれ、約300人が参列。会場内のスクリーンには生前の姿がスライドショーで映し出され「最後まで家族のことを思ってくれてありがとう」と家族からのメッセージが読み上げられた。

 

 貴乃花親方は喪主の陽子夫人に続いて焼香すると10秒間、じっと手を合わせた。告別式が終了すると常盤山親方(54=元小結隆三杉)、幕内貴ノ岩(25)らとともにひつぎを霊きゅう車へ運び入れ、車が出発すると再び手を合わせて祈りをささげた。

 

 貴乃花親方は前日21日の通夜では報道陣へのコメントを控えたが、この日は「思いもよらぬ出来事でした。1つ違いで15、16歳の時から一緒にやってきました。年の近い兄弟子と弟弟子としてやってきました。遺志を引き継いでいきます」と思いを明かした。告別式では師匠として気丈に振る舞っていたものの、最大の理解者を失った心中は察するに余りある。

 

 部屋頭の貴ノ岩は「いつもやさしくて、いろいろなことを教えていただいた。僕のことを『信じている』と言ってくれた。引退するまで裏切らないように頑張りたい」。天国で見守る親方に向けて精進を誓った。