トップにぴたり追走も過度な意識はない。大相撲春場所8日目(20日、大阪府立体育会館)、関脇若隆景(27=荒汐)が幕内宇良(29=木瀬)を寄り切って1敗をキープした。

 回り込む相手を追いかけ回し、下からの攻めで起こす得意の攻め。最後は力強く一気に前に出て7勝目を挙げた。取組後は「(相手を)正面に置いて、下からしっかり前に出るという意識でやった。自分の相撲に集中してやっている」と振り返った。

 自己最高位の新関脇で臨んでいる場所で、いい形で前半戦を終えた。新大関御嶽海(出羽海)らと並び、全勝の幕内高安(田子ノ浦)を1差でぴたりと追走する形だが「(意識は)特にない。一生懸命に相撲を取っているだけ。体は動いていると思うんで明日からしっかり相撲を取りたい」と無欲を強調していた。