不祥事からの出直しで白星スタートを切った。大相撲春場所初日(13日、大阪府立体育会館)、十両英乃海(32=木瀬)が十両東龍(34=玉ノ井)を寄り切り、白星発進した。

 昨年7、8月の2回にわたり、埼玉・草加市の違法スロット店で賭博行為をしていたことが発覚。日本相撲協会から「出場停止1場所」と「報酬減額20%」の懲戒処分を受けた。初場所は休場して謹慎していたため、今場所からの復帰となった。

 この日の取組後は「一生懸命、相撲に取り組む姿を見ていただけたらと思って土俵に上がった。寛大な処分を出していただいたので、少しでも返していけるように。いろいろな方に恩返しができるように、頑張っていきたいと思った。ありがたく思っていますし、残していただいたからには、もっともっと上を目指して頑張っていきたい」と神妙な表情で語った。