稀勢やっぱり「肝心なところで格下に負ける」の“定説”

2012年09月18日 18時00分

<大相撲秋場所>やっぱり、ダメか…。秋場所9日目、大関稀勢の里(26=鳴戸)は幕内豊真将(31=錣山)にひっかけで敗れる不覚。横綱白鵬(27=宮城野)と大関日馬富士(28=伊勢ヶ浜)らが全勝を守るなか、賜杯争いから一歩後退した。

 取組後の稀勢の里は「慎重になった? どうですかね…。切り替えて頑張ります」と意気消沈だ。北の湖理事長(59=元横綱)は「ここで1敗するということは日馬富士と白鵬がいいだけに、くっついていくのは大変」と指摘。玉ノ井親方(35=元大関栃東)は「稀勢の里? いつものことじゃん。腰が高い」と、あきれ顔を浮かべた。稀勢の里には以前から「肝心なところで格下に負ける」との“定説”があったからだ。

 それでも、この日までは期待感が高まっていたのは確かだ。前日8日目には大関昇進後、初のストレート給金を達成。しかも、合口の悪い把瑠都(5勝19敗)、琴奨菊(14勝25敗)、琴欧洲(13勝24敗)の3大関が揃って休場した。親方衆の間から「今場所に優勝しないでどうする」との声も上がっていたほどだ。

 場所の前半は苦戦していた観客動員も前日の8日目は初めて1万人超え。この日も大入りこそ出なかったものの、8297人の観客を集め「稀勢の里が勝っているのが大きい」(協会関係者)との見方もあった。そのぶんだけ、失望も大きい。3大関の休場で賜杯争いの行方に注目が集まりかけたが、白鵬と日馬富士のマッチレースの構図となれば、先の名古屋場所と何ひとつ変わらない。期待の和製大関は、今回もズルズルと後退してしまうのか。