息子の晴れの場に両親も感無量だ。大相撲の御嶽海(29=出羽海)が大関昇進を決めたことに、父の大道春男さん、フィリピン出身の母・マルガリータさんが喜びの声を上げた。

 26日に東京・墨田区の出羽海部屋で行われた伝達式に駆け付け、息子の晴れ姿を見届けた2人。会うのは2年ぶりだという。

 伝達式後の会見で、御嶽海と並んで座った春男さんは息子の昇進に「うれしく思っています。親方はじめおかみさん、部屋の親方衆、また大きな出羽海会の皆さんに大きく育てていただきまして、本当に感謝をしております」と息子の雄姿に目を細めた。今後についても「これを機に新しいスタートに立った。ケガなく自分の相撲を取って、頑張ってほしい」とさらなる飛躍を願った。

 同じく会見に同席したマルガリータさんは、初場所千秋楽(23日)を会場で観戦。息子の優勝を見届けた。「2年ぶりに会いました。すごくうれしい。いつも『愛してるよ』と言っています。(これからも)ケガしないように祈っています」と今後はより重圧を受ける立場となる息子を気遣った。

 そんな2人に、御嶽海も「2人の顔を見れてホッとした」と笑顔。久々の安らぎを感じたようだった。