偉業はならなかった。大相撲初場所千秋楽(23日、東京・両国国技館)、横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が関脇御嶽海(29=出羽海)に寄り切りで敗れた。

 勝てば3敗を守った幕内阿炎(錣山)を含めたともえ戦での優勝決定戦に持ち込み、103年ぶりとなる新横綱から3連覇のチャンスを残していた。だが、3度目Vと大関昇進を狙う相手の気迫に押された。取組後は報道陣の取材に応じることなく国技館を後にした。

 連敗は昨年夏場所以来4場所ぶり。両ひざに不安を抱える中、後半戦は土俵際で粘れない姿を見せるなど状態の悪化も懸念される。次の春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)で巻き返しすことができるか。