無念の黒星だ。大相撲初場所11日目(19日、東京・両国国技館)、新入幕の王鵬(21=大嶽)が十両荒篤山(27=荒汐)に突き出されて4敗目(7勝)。祖父で「昭和の大横綱」大鵬の命日に、勝ち越しを決めることができなかった。

 取組後の王鵬は「特別な日? 一番も負けていいと思って相撲を取っていない。自分がやることに理由はつけたくない」と普段通りに臨んだことを強調する一方で「それでも〝今日は勝ちたい〟というのはある」と本音ものぞかせた。

 疲労がたまる中で迎えた終盤戦。残り4日間へ向けて「まだ心地いい疲れなので、気持ちよく相撲が取れている。前に出て元気な相撲をとっていければ」と気持ちを切り替えた。