節目の記録に感慨深げだ。大相撲初場所8日目(16日、東京・両国国技館)、幕内宇良(29=木瀬)が関脇隆の勝(27=常盤山)を足取りで破り、4勝4敗と星を五分に戻した。

 立ち合いで左に跳んで回り込むと、相手の右足を取って仕留めるスピード相撲。〝業師〟ぶりをいかんなく発揮した。取組後は「自分の力を出し切ろうと思った。流れに乗ることができた」と語った。

 今場所も折り返しの中日を迎える中「めちゃめちゃ長い。いつも長い。今が一番踏ん張り時」と苦笑いを見せるが、この日は幕内通算出場が100回を数えた。自身でも「100回目? すごいですね。(入門時は)思っていなかった。一度でも関取という気持ちだったんで。人と比べたら全然だけど、自分の中ではよくやっていると思う」と自身の足跡を実感。そのうえで後半戦に向けて「力出し切れるように頑張りたい」と意気込んだ。