3連覇に向けて死角は見当たらない。大相撲初場所5日目(13日、東京・両国国技館)、横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が幕内逸ノ城(28=湊)を上手投げで下し5連勝。全勝をキープして序盤戦の5日間を終えた。

 立ち合いで右を差すと、落ち着いて前へ出て難なく相手を料理。横綱相撲を見せた取組後は「よかったと思う。あと10日あるんで残りも気を引き締めて頑張っていきたい」と貫禄を漂わせた。土俵下の藤島審判長(元大関武双山)は序盤戦の横綱を「力強い相撲。押し込まれることがあっても慌てない」と高く評価した。

 早くも無敗の力士は3人だけとなり、中盤以降は横綱が独走態勢に入りそうな雲行きとなってきた。