残り3日に全集中だ。大相撲九州場所12日目(25日、福岡国際センター)、幕内阿炎(27=錣山)が、幕内玉鷲(37=片男波)を突き出しで破り1敗を守った。

 立ち合いは押し込まれる場面があったが、のど輪などですぐに攻めに転じ、力強く土俵外へ押し返した。

 優勝経験もあるベテランを相手に会心の相撲で、取組後は「押し始めたら止めることのできない人。先に当たって流れでどうにかならないかと思って取った。(自信に)なると思う」と充実感を漂わせた。

 終盤戦に突入しても賜杯戦線に踏みとどまっている。少なからず優勝の2文字を意識し始めるところだが「気にしないように。一番一番を集中するのは変わらない。明日に集中したい」と残り3日間に全集中する姿勢を強調した。