切り替えるしかない。大相撲九州場所10日目(23日、福岡国際センター)、大関貴景勝(25=常盤山)は関脇明生(25=立浪)に敗れ、初黒星を喫した。

 立ち合いから頭で当たって突き放し、一気に攻め込もうとするもいなされて体勢を崩しかける。そこから相手の反撃に足が止まり、最後は押し出されて土俵を割った。

 周り込まれてから対応に苦しんだ大関は「勝たなきゃいけないんで。よくなかったですね」と淡々とコメント。一方、前日の取組後には右ヒザを気にするしぐさをみせていたが、その影響については「ないです」と問題なしを強調した。

 初日から白星を重ねて横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)と2人でトップを並走してきたが、痛恨の1敗で優勝争いから一歩後退。貴景勝は「また明日しっかり準備するだけなんで、それをしっかりしていきたいですね」と前を向く。

 横綱の独走を阻止するためにもこれ以上の黒星は許されない。