勝って兜の緒を…。大相撲九州場所7日目(20日、福岡国際センター)、関脇御嶽海(28=出羽海)は新小結霧馬山(25=陸奥)を下して1敗を守った。

 立ち合いから突かれるも、左に開いて突き落とし「前に出たいですけどね。でも、体は動いているのでいいんじゃないですかね」と淡々とした口調で振り返った。

 5日目(18日)に初黒星を喫し、その後は2連勝ながら「昨日、今日としっくりくる相撲じゃないんでね、納得いかないです」と話す。それでも結果的に白星を挙げており「それはうれしい。中盤戦、いい形なのでこのまま行きたい」と率直な心境を明かした。

 ただし、大関の地位を目指す自身にとっては結果はもちろんのこと、内容も重視している。横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)、大関貴景勝(常盤山)を1差で追う御嶽海は「自分の相撲を取っていくだけ」と気を引き締めた。