白鵬の引退を知っていた照ノ富士「一人横綱」の重圧は心配無用

2021年11月13日 07時00分

9月場所千秋楽の優勝インタビューでは笑顔も見えた照ノ富士(東スポWeb)
9月場所千秋楽の優勝インタビューでは笑顔も見えた照ノ富士(東スポWeb)

【取材の裏側 現場ノート】大相撲九州場所(福岡国際センター)が14日に初日を迎える。9月の秋場所後に大横綱の白鵬(現間垣親方)が現役を引退。今場所からは、照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が名実ともに「一人横綱」として大相撲を背負っていくことになる。新たな重圧も、照ノ富士ならば心配無用――。これが記者の見立てだ。

 白鵬が引退を決断したのは7月の名古屋場所10日目。当初は秋場所前に引退を発表する青写真を描いていたが、所属部屋で新型コロナウイルスの感染者が出たことなどの事情が絡んで9月末の発表となった。角界関係者によると、実は照ノ富士は新横綱として臨む秋場所が始まる前の時点で、白鵬が土俵から去ることを知っていたという。

 つまり、照ノ富士は白鵬と横綱同士での対戦が実現しないことも、まもなく自身が唯一の横綱となることも、すべて知った上で秋場所の土俵に上がったということだ。その結果は1場所15日制以降で5人目の新横綱V。伝達式の口上で述べた「不動心」を最初の場所から発揮した格好となった。 

 照ノ富士は九州場所の番付発表会見で「横綱になってから地位の重さを考えるようになった。責任を持って頑張っていかないといけない」と最高位の覚悟を改めて口にした。古傷のヒザが悪化でもしない限り、今場所も横綱の名に恥じない姿を見せてくれるはずだ。(大相撲担当・小原太郎)

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