北の湖理事長“事なかれ体質”丸出しの幕引き

2015年02月25日 16時00分

北の湖理事長(左)は白鵬の審判批判騒動に終止符を打った

 日本相撲協会の北の湖理事長(61=元横綱)が24日、大阪市内で協会主催パーティーに出席。横綱白鵬(29=宮城野)が1月の初場所後に審判批判を展開して以来、初めて両者が顔を合わせた。白鵬は前日23日の会見で審判批判の真意について言及し「自分の考えだけ伝えた」と説明。自らの発言を撤回せず、謝罪や反省の言葉はひと言も口にしなかった。

 

 北の湖理事長は23日の白鵬の会見について「(報道を)見ていないから分からない」とした上で「(白鵬とは)あいさつをしただけで話はしていない。1月のことは師匠(宮城野親方)に言っているから。追加の処分? しません。いつまでも尾を引いたらいけない。白鵬は気持ちを切り替えていけばいい」と明言。あくまで白鵬本人は不問に付す姿勢を示した。

 

 春場所(3月8日初日、大阪府立体育会館)まで2週間を切った。相撲人気が回復傾向にあるなか、看板力士である白鵬に負のイメージが広がることは相撲協会にとってもメリットはない。北の湖理事長が“大人の対応”を取ったのも、騒動を収束させたい思惑が見え隠れする。

 

 一方で、白鵬にとっては北の湖理事長ら親方衆に頭を下げるだけで、角界内の印象を劇的に回復できるチャンスでもあった。結局、互いに本音でぶつかり合うタイミングはないまま。角界内の「事なかれ体質」が浮き彫りとなった格好だ。