大相撲の元横綱白鵬の間垣親方(36)が1日、東京・両国国技館で引退会見を行った。

 土俵内外での言動が問題視されてきた間垣親方だが、2011年からは社会活動の一環として「白鵬杯」を開催している。「26歳から始まって、10年になりますけど、すでに大会で活躍した子供が入門し、また自分とも対戦し、私も負けましたし、大会の花を咲いているのかなと思います」と率直な感想を語った。

 14年間横綱を務め「つらいこともありました」と口にしたが「綱を長く張ることが何かできるんじゃないかという思いもありました。それがこの『白鵬杯』。子供たち、また世界の子供たちに相撲に興味を持ってもらいたい、それで現役で続けていきたいという気持ちはそこにあったと思う」ときっぱり。

 続けて「最多優勝の記録を更新したときに目標、夢を失う寂しさ、悲しさがあったものですから、目標は大きくあればあるほど、将来大相撲を目指す子供たちが頑張っていくんじゃないかという思いで、一生懸命頑張ったつもり」と、数字へのこだわりも明かした。

 また、大相撲を目指す子供や若手力士に向けて「まず基本を大事にし、型を作る。そして型ができたとき型を破る。まさに型をもって型にこだわらない。そうすれば必ず強くなっていくんじゃないかなと思います」とメッセージを送った。