大相撲の元横綱白鵬の間垣親方(36)が1日、東京・両国国技館で引退会見を行った。会見の冒頭では「大変、緊張しています。そしてホッとした気持ちでいっぱいです」と率直な思いを口にした。

 引退を決断した時期については「引退を決めたのは名古屋場所中の10日目(7月13日)で決めました。昨年の8月から(右ヒザを)手術して(今年1月に)コロナ感染になり、3月にまた再び右ヒザの手術をし、進退をかける最後の場所もヒザも言うことを聞かなくなり、この場所(名古屋場所)は勝、2桁勝利が私の目標でした。初日に必死の相撲で勝ち、一番一番、決して簡単な取組はなかったと思います。その10勝の目標を達成した時に宿舎に戻り、親方をはじめ、部屋の皆さん、裏方に今場所で引退させていただきますと伝えました。右ヒザのことを思えば、迷いはなかった」と説明した。

 紗代子夫人や子供たちへの報告については「その日には連絡をしました。奥さんは残念がっていましたけど、子供たちは『(もっと)頑張ってほしい』という声はありました」と明かした。