白鵬が日馬富士へのリベンジに執念

2012年09月08日 12時00分

 大相撲秋場所(9日初日、両国国技館)で賜杯奪回を狙う横綱白鵬(27=宮城野)が、綱取りに挑む大関日馬富士(28=伊勢ヶ浜)に対する警戒レベルを大幅に引き上げた。かねて白鵬は日馬富士を完全に「格下」と見なしてきたが、最近になってライバルとして認める発言が目立ち始めているという。横綱の見立て通りなら、全勝対決となった先場所の再現もありそうだ。

 

 白鵬は、先の名古屋場所は千秋楽で日馬富士との全勝対決に敗れ、2場所連続でV逸。秋場所を「借りを返す場所」と位置づけ、リベンジに燃えている。

 

 その一方で、賜杯を争う力士たちの力量の変化も敏感に感じ取っている。かねて白鵬は大関把瑠都(27=尾上)をライバル視し「次に横綱になるのは把瑠都」と公言。日馬富士に対しては「まわしを取れば負けることはない」と話すなど、完全に「格下」と見なしてきた。ところが最近になって、発言が変化してきた。

 

 師匠の宮城野親方(55=元幕内竹葉山)は「横綱は『日馬富士は体が大きくなったし、本当に強くなった。自分も頑張らなければいけない』と言っていた。目いっぱい力を出して、勝てるかどうか。それくらいの感覚になってきている」と明かす。これまでの対戦成績だけを見れば、白鵬が22勝12敗と圧倒。ただ、最近の6場所に限れば、3勝3敗と全くの五分だ。

 

 日馬富士は過去6場所で8勝7敗が3度もあるなど安定感に欠けることから、角界内には実力を疑問視する向きもある。しかし、実際に土俵で胸を合わせている白鵬にとっては、もはや無視できない存在となりつつあるようだ。白鵬が3場所ぶりの賜杯奪回で意地を見せるのか、日馬富士が連続優勝で一人横綱の時代を終わらせるのか。角界の今後を左右する節目の場所となりそうだ。