大相撲秋場所9日目(20日、東京・両国国技館)、元横綱朝青龍の甥の幕内豊昇龍(22=立浪)が幕内若隆景(26=荒汐)に〝大技〟を決めて3勝目(4敗2休)を挙げた。若隆景に土俵際まで押し込まれたが、相手の右腕を抱えて鮮やかに一本背負いを決めた。

 取組後の豊昇龍は「何より勝って良かったです。稽古場で一本背負い? ないです。自分でもあんまり良く分からなかった。体の反応が良かった」と振り返った。今場所は急性へんとう炎で5日目から3日間休場したが、中日に復帰してから2連勝。「自分の動きがだんだん戻ってきた。一日一番、大事にしていきたい」と復調へ向けて手応えも口にした。

 朝青龍譲りの身体能力の高さと反応の良さを十二分に発揮し、ツイッター上でも「一本背負い」がトレンドワード入り。「センスとしか言いようがない。あっぱれ」「一本背負いすごすぎ!!!」「並の力士じゃない。末恐ろしい」などと絶賛の声が相次いだ。叔父の朝青龍も「一本勝負終わり」とつぶやき、甥の勝利を祝福した。