大相撲秋場所5日目(16日、東京・両国国技館)、カド番の大関貴景勝(25=常盤山)は幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)を押し出して2勝目を挙げた。

 低く当たって押し上げ、のけ反る相手を一気に攻めて土俵外に退けた。初日から3連敗と苦しんだが、星を重ねて上昇気流に乗りつつある。取組後は「明日また頑張ります」と淡々と語った。

 この日は埼玉栄の後輩との一番。大関は「やれる(対戦できる)ことはうれしい」としつつ「自分は自分で頑張るだけ。他人に刺激を受けることはあまりないです。自分がどうしていくか。あまり人は関係ない」と強調する。

 負け越せば大関陥落となる立場。先場所痛めた首は「大丈夫」と話し、中盤戦に向けて「集中して頑張ります」と気を引き締めた。