大相撲秋場所5日目(16日、東京・両国国技館)、新横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は幕内霧馬山(25=陸奥)を寄り切って無傷の5連勝。

 左四つで相手に頭をつけられるも半身でしのぎ、巻き替えられてもろ差しを許す場面もあったが動じなかった。最後は引きつけて土俵外に退け、1分超の一番を制し「慌てずやろうと思っていました。自分から動ける体勢ではなかったので」と冷静に振り返った。

 そんな〝横綱相撲〟に土俵下の高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「(相手に)いい体勢になられたけど、自分の形を作るまでじっくり、じっくり我慢した。力強さと我慢強さと盤石の相撲。石橋を叩いて渡るというか」とうなずいた。

 照ノ富士は「一番一番集中してやっているだけです」ときっぱり。新横綱を止める力士は現れるのか。