大相撲秋場所5日目(16日、東京・両国国技館)、関脇御嶽海(28=出羽海)は幕内玉鷲(36=片男波)を引き落として4勝目を挙げた。

 のど輪で上体を起こされ、反撃を仕掛けるも相手の突き押しに後退。それでも攻め込む相手に対し、体を右に開いて土俵にはわせた。取組後は「体が動いているのはいいんですけど、前に出る相撲が取れていないのが残念。でも、相手は見ている」と課題を挙げながら振り返った。

 2日目の北勝富士戦で初黒星を喫したが、序盤戦を終えて4勝1敗。ここまで「(相撲が)うまくはまっている」と手応えを口にする。先場所は8勝7敗と不本意な成績に終わっただけに、今場所への思いは強い。

 大関取りの起点にするためにも2桁白星はほしいところ。御嶽海は「明日から中盤戦だけど、また初日からの気持ちで」と気を引き締める。勢いを止めることなく走り続けるつもりだ。